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井上 章一

国際日本文化研究センター所長

メッセージ

今、中国の上海は、とほうもない巨大都市になっている。そのいっぽうで、上海語を街で聴く機会は、めっぽうへってきた。上流の富をもとめ全中国、全世界からビジネスマンがやってくる。北京語をつかうそんな彼らが、上海語をおいおとしたのである。さいわい、経済的に躍進しない大阪は、まだ大阪弁をたもっている。ほどよい歩みだと思う。あまり無理をせず、のんびりがんばることにしたいものである。

プロフィール

1955年、京都市生まれ。国際日本文化研究センター所長。専門は建築史、文化史、風俗史。『つくられた桂離宮』『狂気と王権』『関西人の正体——コテコテの大阪が薄味を好むわけ』『南蛮幻想——ユリシーズ伝説と安土城』『名古屋と金シャチ』『日本に古代はあったのか』『伊勢神宮』『京都ぎらい』など著書多数。