太閤秀吉が築いた初代大坂城の石垣を発掘・公開への取り組みと募金案内。

豊臣石垣コラム

大阪城の撮影スポット 真南からの眺望

今回も城の写真家、岡泰行さんによる“大阪城の撮影スポット”第7弾をお送りします。大阪城の縄張りや城らしさが伝わる写真を求めて、今回は南側から見る大阪城と桜門を紹介していただきます。

今回は、大阪城を真南から望みます。大阪城南外濠のすぐ南に位置するKKRホテル大阪。その5階には大阪城を望むことができるテラスがあり、大手口から玉造口まで広く見渡すビュースポットとなっています。その場所から南外濠に面した二の丸の高石垣と天守を切り取れば、石垣が眼前に迫り高く見え、堅固さがより際立つ風景となります。

写真1.KKRホテル大阪、5階テラスからの眺め

写真1.KKRホテル大阪、5階テラスからの眺め

(レンズ焦点距離 80mm・35mm換算)

撮影スポット

撮影スポット

写真1の撮影場所。KKRホテル大阪 5階テラス

写真1の撮影場所。KKRホテル大阪 5階テラス

さて、写真1の中央付近で木々に隠れた城門があります。本丸の正面入口の桜門です。桜門を通して蛸石と天守を望むこの風景は、大阪城を代表するアングルのひとつとなっています(写真2)。撮影は、人で混雑しない朝夕の時間帯が適しているでしょう。

写真2.桜門を額縁に蛸石と天守を望む

写真2.桜門を額縁に蛸石と天守を望む

桜門の両脇には巨石が据えられている。右側を「竜石」、左側を「虎石」という。
(レンズ焦点距離 24mm・35mm換算)

桜門は、明治元年戊辰の役の火災で半焼したといわれ、明治20年、旧陸軍によって再建されるも昭和20年の空襲でまた被害を受けます。昭和44年に解体修理が行われ、明治20年の姿に整備されています。

ここで桜門付近で珍しい構造を2点紹介しておきます。桜門は高麗門でその両脇には石垣があります。そこに石と石とを繋ぎとめる鉛の「ちぎり」を打ち込んでいた跡があります(写真3)。また、桜門の内側は入枡形となっていますが、その枡形に大阪城内の巨石で1位の大きさを誇る蛸石があり、西側には城内第3位の振袖石があります。この振袖石の底部に鉄の「くさび」が使用されています(写真4)。石垣石の奥にも使用し、石の安定を計るために用いたのだとか。ともに全国の城の中でも非常に珍しい構造です。この「ちぎり」の跡と「くさび」は京橋口の虎口でも見られます。

写真3.「ちぎり」の痕跡。鉛は失われている

写真3.「ちぎり」の痕跡。鉛は失われている

写真4.振袖石に使用された鉄の「くさび」

写真4.振袖石に使用された鉄の「くさび」

さて、次回のコラムは、いつも本コラムを執筆されてます、森 毅さんにバトンを戻して、大阪城の石垣について読み解きます。

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